注目されるアレルギーと寄生虫の関係

注目されるアレルギーと寄生虫の関係

安全な食品をはじめ、衛生的な環境が整った現代の日本。それまで多くの日本人が該当していた寄生虫への感染は、ほとんどいなくなりました。しかし、寄生虫の減少に伴ってアレルギーやアトピー性皮膚炎に悩まされる人の数が増えていると言われています。

寄生虫がアレルギーを防いでいた!?

「寄生虫博士」として有名な医学博士の藤田紘一郎教授も、著書『笑うカイチュウ』の中などで、寄生虫が体内で作り出すIge抗体により、アトピーや花粉症によるアレルギー反応が抑えられる実験結果が得られたと述べています。

寄生虫がアレルギーを防いでいた!?

アレルギーが起こる仕組み

アトピーなどを引き起こすアレルギー反応は、ハウスダストなどの「抗原」が体内に入るところから始まります。そして、すでに体内の肥満細胞に付着した「抗体」に「抗原」が結合すると、肥満細胞が破れて「ヒスタミン」などの、かゆみを引き起こす物質が放出されます。これを「抗原抗体反応」と呼び、抗原と抗体は「鍵」と「鍵穴」の関係に例えられます。

寄生虫がつくるIge抗体は、ヒスタミンを放出させない

すでに寄生虫に感染している場合、免疫システムは寄生虫に対応するための抗体を作るためにフル稼働します。そのため、アトピー性皮膚炎を起こす抗原に対しては、抗原抗体反応は起こりません。また、寄生虫が作り出すIge抗体は不活性であるため、抗原(寄生虫)と結合しても肥満細胞は破れず、かゆみの原因であるヒスタミンなどが放出されないと言われています。

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