■保湿材
アトピーの皮膚は保湿能力が悪く、常に乾燥します。とくに、冬期に乾燥し、かゆみが増すので常に適切な保湿剤(ワセリン、親水軟膏、アズノール軟膏、ヒルドイド軟膏、ヒルドイドローション(ビーソフテンローション)、尿素軟膏(ケラチナミン、アセチロールなど)、尿素ローション(ウレパール)、漢方軟膏、SGE漢方クリーム、 AD軟膏、ウエットローション、漢方化粧水(潤肌化粧水)、SPクリーム、APスキンクリーム、化粧品などで自分に合ったものを使って下さい。当院ではユーカリローションを積極的にスキンケアに使っていますが、保湿効果が少し弱いので、その上に上記のようなヒルドイドと尿素軟膏を2:1にミックスしたものや漢方化粧水を中心とした保湿剤を使うことをおすすめしています。
■外用ステロイド剤
当院ではstrongestといわれる最:強の外用剤とverystrongのものはほとんど使いません。(なお、最も強い外用剤と最も弱い外用剤での皮膚萎縮の程度の差は1000倍以上あるといわれています。)
代わりにmediumやweakのものか丹羽軟膏やSGE漢方クリームを使っています。
また、外用ステロイド斉1」の皮膚吸収による副腎障害はふつうの量(1日数グラム)の塗り方(strong程度のもので1日10g位)であればめったに起こるものではありません。
■外用ステロイド剤中断によるリバウンド(反動現象)
ステロイド外用剤を突然一切中止することは大変危険です。
ステロイド外用剤を一切使わずに治療することは大きな目標ですが、現実にはそんなに簡単ではありません。あわてず急がず徐々に減らしながらステロイド「ゼロ」を目標にして下さい。そのために丹羽軟膏や漢方軟膏(SGE漢方クリーム)、SPクリーム、APスキンクリームなどを使います。
丹羽軟膏は大豆や八トムギなど天然の素材をもとにした従来のステロイド剤とは異なった大変優れた治療斉1」です。当院では既に2万人以上の人たちが使ってその良さを確かめています。(皮膚の活性化がおこり、こわごわの皮膚が軟らかくなり、黒ずんだ皮膚の色が少しずつ薄くなることも珍しくありません。)
ひどいアトピーにステロイド剤を一切使わない考え方は患アトピー牲皮膚炎者(児)さんが大変つらい思いをするだけですし、アトピー白内障や網膜はくりの引き金にもなるので、この点を十分こ理解下さい。皆さんが考えているように、これらの病気は顔面にステロイド剤を塗ったために起こるのではなく、炎症が大変ひどいために起こることがわかってきました。(私の経験でもこれらの眼科の病気は、ステロイドをまったく塗らない人にも多くみられることから単にステロイドの害と考えにくいのです。)
なお、それでもステロイドの塗布を拒否される方は、できるだけ患者さんの要望に沿った治療を行いますが、局所に少量塗ることすら拒否される方には必要があればその必要性を院長が話します。(このことについては後で述べるQ&Aをよくお読み下さい)また最近は、プロトピック軟膏の開発で顔面の治療がうまくできるようになりました。
■リバウンドへの対応
黄色ブドウ球菌やヘルペスウイルスによる皮膚感染、あるいはステロイドを突然切ったためにおこるリバウンドによって悪化した場合は、当院ではまず皮膚の状態を安定するために、丹羽軟膏と抗生物質入りの亜鉛華軟膏の重層療法を数十分かかって数人の看護婦が丁寧に行います。この処置を家庭も含めて数日間実施することにより十分に安眠できるほどの状態になります。
■外用薬の塗布方法
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・入浴前
イソジン、強酸性水療法はあくまでも皮膚の感染予 防と治療のためです。入浴後でも構いませんが最後に漢方入浴剤を皮膚につけた状態で風呂から上がって下さい。最後はバスタオルでふく程度で結構です。
・入浴後
まず、全身にたっぷりユーカリローションを塗って下さい。その上から保湿剤を塗ります。最後にステロイド剤(or非ステロイド剤)や丹羽軟膏をかゆいところ、赤みの強いところ(局所)にうすく塗ります。軟膏は少量をまんべんなく塗りますが適量を 1日1回より2〜3回塗る方が効果的です。朝の入浴やシャワーができない場合もスキンケアをして下さい。 |
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